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裏猫道

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―――
カカシ先生のこと別に一番好きってわけではなかったと思う。でも今は一番大キライ。



冷たい月が恋した少年



その日はサクラの要望で早めに野営地が決まった。ナルトの体調を心配しての事だろう。
「よく、我慢できたね」
カカシはベストを草原に投げ、ナルトの腕を引っ張る。
「中、掻きだしてあげるから、オレのベストの上で膝立てて」
「別にいらねぇしっ」
「ちゃんと後処理しないとあとで辛くなるのはおまえだよ?」
ナルトは思い切りカカシを睨んだ。「やだ」「やめろ」と暴れて抵抗するナルトの腕をカカシは簡単に捻りあげてしまう。
「もう、やめろってカカシせんせぇ……」
とうとうナルトは泣き出した。えっぐえっぐと幼子のように綺麗な涙を流して、ナルトがぐずる。
「カカシ先生…」
扇情的なナルトの表情に、カカシの瞳が猛禽類のように細まる。
「ごめんね、ナルト」
そんな謝罪の言葉を言ってもこの大人は容赦がないのだけど。



「カカシセンセ、センセッ」
ナルトがカカシの名前を連呼している。中を掻き出すだけといったくせに、ナルトは再度、四つん這いになった体勢で後ろから腰を固定されて大人に貫かれていた。カカシを先程まで受け入れていた孔は、容易くカカシの侵入を許した。
「あーーーっ!」
「……くっ」
ズズズとカカシが挿入を繰り返して、腰を撓らせる。
「やだ、抜けってば。これ、やっ。腹の中が気持ち悪…いっ」
「嘘吐かないでよ。おまえのココ、気持ち良い、気持ち良いって涎をタラタラ流してるよ?」
「う、嘘だってば」
「本当だよ。ほーーーら」
「あ、やああああっ」
カカシの亀頭が、ナルトの前立腺に擦り付けられる。次の瞬間、ナルトの身体は電気を流されたように痙攣した。
「あれぇ、ナルト?」
「………」
カカシの唇に嘲笑が浮かんだ。ナルトの耳朶が赤くなる。
「――軽く、イッチャった?」
「あぁ…いやぁ、嘘、ちが…」
「ははは。もう、お尻だけでイケるようになったなんてねぇ。淫乱な子。将来が、楽しみだねぇ…」
ぐぷぷ、と嫌な音を立てて、カカシのペニスがより深くナルトの腹の中を抉った。
「いやああぁ!」
「はぁっ、忍者になるより色の才能があるんじゃない?」
「は、はう…。あうぅ」
「ほら、ココでしょ。ナルトのいいところ…」
「ひやぁあああーーーっ」
「よがり狂っちゃいな」
「あああっ」
お願い、やめて、とナルトが懇願したが、無駄な願いであった。ナルトの尻の穴は、カカシによって開発され、もう完全に性器になっていた。
「―――……先輩」
それから数十分経った頃だろうか。森の中では相変わらず少年の悲鳴が響いていた。カカシの責苦を受け入れていたナルトの耳は、どこか遠くで、聞き慣れた声を拾った。
「カカシ先輩」
「なぁに。ヤマト」
突然、クリアになった声にナルトが驚いたように振り向いた。もちろん、カカシに四つん這いの体勢で尻の穴を貫かれたままの恰好でだ。
「隊長…っ」
他人にこの行為を見られてしまった、という事実にナルトの目の前が真っ暗になる。それとは裏腹に「あああんっ」という色めいた声が己の口から飛び出して、それに絶望する。
「なあに、テンゾウ。今取り込み中なんだけど?」
ゆさゆさとナルトの肢体を揺さぶったまま、カカシが答える。
「今はヤマトです」
「ああ、そうだったね。何か用?」
「オオアリです」
「おお、怖い顔だねぇ。―――て、こらっ。ナルトそんなに締め付けちゃダメでしょ?」
ナルトに、スパンキングをしながらカカシが答え、ナルトの顎を撫でるために屈み込んだカカシが「ん?」と口の端を吊り上げた。
「ナルト、ヤマトに見られて感じてるの?」
耳元で含むように囁くと、ナルトの耳朶が目に見えて赤くなった。「くうんんんっ」変声期を終えたばかりの少年特有のまだ不安定な喘ぎ声が森の中に響く。
「感度、悦くなったねぇ?」
「はぁああんっ」
「……オレの痛いくらい締め付けちゃって、いやらしい子」
「ああああっ」
首を横に振ったナルトの身体がガクガクと戦慄いた。そのまま、臀部を穿たれる音が大きくなる。カカシの動きは最早、本人の意思では止められないかのようだった。「ああああんっ」やがて、交わっていた二人が達したことを知らせる。ヤマトはふうとため息を吐いた。
「なぁに。ヤマト」
「カカシ先輩。これ以上、ナルトの負担になる行為はやめて下さい」
うっそりと息を乱したカカシがヤマトを振り仰ぐ。
「ナルトは形式上は下忍ですがこのチームの大事な戦力なんですよ」
いくらボクとカカシ先輩がいるチームでも…とヤマトは言葉を濁す。冷たい視線でカカシに射抜かれたからだ。カカシは愛おしそうにナルトの金糸を撫でる。
ナルトは腰だけカカシと繋がった状態で地面にへたり込み、息も絶え絶えだった。
「ナルト、疲れたねー…」
何度もナルトの頭を撫でて、嫌そうに首を振られることを繰り返す二人を見ていると、ヤマトに背中を向けたままカカシが口を開いた。
「……なあにいつまでいるつもり。それともヤマトも交じりたいの?」
潤んだ碧い瞳に見詰められ、ごくんとヤマトの喉が鳴る。
「たいちょ…」
〝やめてってば〟
絶望したような、ナルトの表情。
「ふむんんん…」
中のカカシが動いたのだろう、ナルトは普段からは想像も付かないような甘い吐息を漏らした。
「ヤマト?どうする?ナルトと遊ぶ?」
「………いえ、結構です」
「ふーん」
誘惑を振り切るように顔を逸らし、ヤマトはその場を去った。
「っ。くそ」
しばらく無言のまま歩き、ヤマトは二人から随分と離れた大木の幹に背を預け息を吐く。
途端に身体の緊張と力が抜けるかのようだった。
「……髪の毛一本だって渡す気もないくせに、先輩も悪趣味ですよ」
下を向けば、脈動する己の下半身。先程のナルトの痴態のせいだ。犯されていても尚、輝きを失う事のない金髪が眩しかった。太陽の色彩を持つ少年に惹かれなかったかと言えば嘘になる。ヤマトにとってもナルトは特別な少年であったから。
しかし、頷けば自分は容赦なく殺されたのではないか。
任務中の事故死などカカシなら意図も簡単に偽作するだろう。冷たい視線で己を射抜いたカカシの瞳を思い出してヤマトはぞっと背筋を寒くした。






「ふう……」
幹にナルトを押し付けて、カカシはナルトの後孔から指を出した。
「ナールト?」
「早く離れろってば」
「…………」
「オレ、カカシ先生が一番キライ」
乱された上着を合わせながら、カカシに投げられたナルトの言葉。カカシの表情が歪む。
「終わったら、もうオレに近寄るなってば」
「酷いことされているからキライになったの?おまえは凄く単純でいいね?」
「は…?」
「でも、オレはおまえにキライって言われてもおまえのことが好きだよ」
「……!?」
驚いたようにナルトが振り向く、
「さ、終わったからもう戻るよ」
ぽふ、と頭を撫ぜられて、カカシが去って行く。あとに残されたナルトは呆然とその背中を見送る。
「なんなんだよ…」
ナルトはその場の地面に座り込んだ。
「痛い…」
ナルトが上着を掻き合わせて呟く。下を向くと疲労で視界がぐるぐるした。ぐるぐるするのに。全部、カカシのせいのはずなのに。カカシの気持ちがわからない。
強い上忍であるはずのカカシの表情が辛そうに歪んでいた。そんな壊れそうな顔でオレのこと見ないで。
だって、自分に酷いことをするカカシを嫌いになるなんて当たり前でしょ?だけど、なぜか。銀髪の教師の事を思うとちくりと心臓が痛んだ。



















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