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裏猫道

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逆上せてぐったりとしたナルトを抱き抱えてカカシは、薄暗い部屋に帰る。ナルトを二組寄せられて敷かれている蒲団に横たえると、障子を開けて月の光を入れる。
「ん……っ」
「ナールト、気が付いた?」
口移して、ナルトの口の中に水を流し込んでいたカカシとナルトのおぼろげな視線が絡み合う。
「あれ…オレってば?」
「んー。ちょっと湯あたりしちゃったみたいだねぇ。ごめんねぇ?」
「………っあ!」
カカシに何をされたのか思い出したのか、ナルトは自分の浴衣の裾を引き寄せると、芋虫のように丸まった。
「オレ、いやだって言ったのに。少しは手加減しろよな、カカシ先生…っ」
「くくくく……」
「なんでそんなに元気なんだよ。本当に今年で30代かよ……」
「そりゃ、相手がおまえだからでしょ」
「うう。カカシ先生はいっつもそんな言い訳ばかりな」
「おまえもそろそろオレのこと年寄り扱いするのやめなさいねー。世の中の30代は若いんだぞう?」
「だってさー、カカシ先生ってなんか他の人よりじーちゃん臭いんだもん」
「………それはおまえの褒め言葉だと取っていいのか」
「そ。オレ、ジジ専だからー」
「おまえなぁ……」
カカシはナルトの唇を啄ばみながら、笑った。そのまま首筋を辿る唇にナルトが首を傾げる。
「なに」
「おまえの肌、いつもよりすべすべしてる……」
「そ?」
「うん」
カカシにくんくんと犬のように匂いを嗅がれて、ナルトは身動ぎする。本当にこの人は…とナルトはまだ自分を貪ろうとするカカシにため息した。はたけカカシ腹上死だなんて見出しが新聞に載ったらまったく笑えない。
「んっ、センセ……!」
「ナルトー…んー」
「あ、待ってってば。次はオレがやる!」
「え?」
「……どうせまたスルんだろっ。なら、今度はオレがカカシ先生のこと気持良くさせてあげるってばっ」
顔を真っ赤にさせたナルトの言葉にカカシは目を見開く。
「いいの、ナルト。おまえ、疲れてるでしょ……?」
「だってカカシ先生がいっぱい変なことするから、オレだってその気に!!……あ」
しまった、という顔でナルトが固まる。
「そっか…」
「お、おう。オレだってなー、成長してるんだってば。お、大人の男にさぁ。ヨクジョーとかしちゃうんだからな!」
カカシが満面の笑みを浮かべる。両眼がかまぼこ状に細まって、アーチを描く。んな幸せそうな顔するなってば!
「ほら、センセーのお腹の上に載って?」
「ん……」
カカシが布団に横たわると、ナルトが浴衣を脱ぎ捨てながら、カカシの上に跨る。月明かりの下でナルトの白い身体が艶めかしく浮かび上がった。
「ナルト、本当にいいの」
「おう……」
臀部に当たる熱の大きさにナルトは瞼を伏せた。ナルトの少年らしい腰にカカシの手が回る。
「あ、あ、あぁ…っ!」
「んー…いい眺め」
ナルトはカカシの胸に手を突き、結合部を確かめると、そっと腰を落とした。カカシの亀頭の部分がナルトの入口付近に侵入をはたし、その感触に早くもナルトの口から嬌声が上がった。
「あ、あ、ぁ、…んんんっ」
「少しずつ入っていくよ…」
「あ……、いいっ」
「ん。気持ちいいねぇ」
「あっ、はぁっ、んん、あっ、もうちょっと、あぁっ」
カカシの腹の上でナルトがガクガクと震えた。潤んだ瞳のナルトと目が合ってカカシはナルトの紅潮した頬を撫ぜた。
「入れながらキスしようか…」
「あっ、シタ、い……!」
「オレもだよ。ほら、いい子だからこっちにおいで?」
「んう……。ああっ」
「ん、いつもより深く刺さったね…」
「ん、ん、ん、カカシ先生……」
大人の上に乗ってる少年の身体が、下に横たわっている銀髪の大人と重なり、舌の合わさるキスの音が和室内に響く。
「あっ、あっ、あぁー」
やがて、カカシの胸元にナルトの汗が滴り落ちる。金髪を振り乱した少年は眉の根を切なそうに顰めて揺れる視界で大人を真っ直ぐに見つめた。
「あっ、カカシセンセーの全部入ったってば」
「ん。オレの上で好きなように動いてごらん?」
カカシの優しい声色に導かれるように、ナルトはコクコクと頷いた。ナルトの身体がカカシの上で前後に揺れる。
「んう…んっ、んっ、んっ、んっ、あう」
「綺麗だよ、ナルト」
「あっ、あっ、あっ、あ……んっ」
ナルトの身体がカカシの上で跳ねる。
「……………く」
「あっ、あっ、あっ。カカシ先生、気持ちいってば?」
「………ああ。凄く気持ちいいよ」
「………カカシセンセーの顔も綺麗」
カカシの胸に突いていたナルトは、すんと鼻を鳴らして、カカシの首に巻き付く。
「はう……ちょっと休憩」
「ん……」
「ん…ん…ん……」
「ちょこっとだけ動きながら…ねっ。ん、いいよその調子」
「カカシ先生もいい匂いする……。あっ、カカシ先生、オレのケツ握るなってば」
「んー?」
「あぁ、揉むなってば。ああん…!」
「ははは。すまん、すまん」
「もー」
「ね、ナルト。そろそろ……」
「あ、もうちょっと待ってってば…」
「いや、今度は―――オレが動くよ」
「へ」
「ほら、よいしょっと…」
「あ、あ、あーーっ」
カカシがナルトの腰を掴みぐりりと肉棒を打ち込む。
「やんんんん……」
ナルトは深い挿入に、身体を反らして耐えるが、次の瞬間カカシが腹筋を起こした。
「あーーーーっ」
そのままナルトの視界は反転する。次に見えたのは、和室の天井だった。
「あ……」
二本の腕が、敷布団の上に転がったナルトを囲う。
「ご奉仕して貰うのもいいけど、もっとオレがおまえのこと食べたいから…」
ナルトはカカシの肩に掛っていた浴衣を脱がすと大人の背中に腕を回した。
「あ、ふぁっ、ふぅぅん…っ」
「ほら、こうしたらもっと奥まで届くよ」
「ああぁぁ……」
カカシがナルトの足を肩に抱え上げると、ナルトの張り詰めていた性器は達した。カカシは、ナルトの息が整うのを待つと、緩やかに律動を開始した。
「好きぃ、カカシ先生…!」
「オレもだよ」
二人の唇が合わさって、衣擦れの音だけが部屋を満たした。
 
 
 














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