「あ…あぁ…あぁ……」
「はは…ナルト。もしかしてオレに握られたまま、お尻だけでイッちゃったのかな。凄いねぇ」
まだゆるゆると名残りで抽送を繰り返しながら、カカシがナルトに囁きかける。
「こういうのドライエクスタシーっていうんだよ」
「?」
「んー。射精しないで快感を得たってこと。いわゆるイキッ放しの状態になるんだけど…」
気持良かったでしょ?と耳を甘く噛まれて、カカシの言葉にナルトの拳がきゅっと握られた。見れば、カカシの吐息の掛った耳は真っ赤だった。
そのうち小さな嗚咽が聞こえてくる。
「カカシ先生の馬鹿ぁ、ぐず。オレ、イキてぇって言ったのに。いっぱい言ってたのにぃ」
ナルトはしゃっくりを上げて泣いていた。確かに、下半身に目を落とせばナルトのモノは未だ主張したままだ。太ももからカカシの注ぎ込んだ精液が伝い、膝はセックスの律動で赤く擦れてしまっている。気を付けて何度もナルトの腰を持ち直してやったつもりだが、ナルトの膝はカカシの重みのせいで赤くなってしまっていた。流石のカカシもまだ16歳の少年相手にバツが悪くなる。
「んー…すまん、すまん悪かった。ナルトがあんまり可愛いからセンセーつい苛めたくなっちゃったんだよ。ちゃんとこのあとナルトのことイカせてあげるから、ね?許して?」
ゆっくりナルトの中から一度精を吐き出してくったりとしたモノを取り出しながらカカシは訊ねる。
異物が身体から抜けると、ナルトはハァと肩の力を抜いた。
「今度はちゃーんと気持良くなろうね?」
「本当かよ」
「いっぱい可愛がってあげるよ」
「う」
カカシはナルトの身体を今度は上向きにころんと転がす。
「ほら、ナルト。自分で上着持ってごらん」
吊り目がちにナルトがカカシを見上げる。ナルトは、カカシの言葉を利こうかどうか迷った挙句、ふるりと身震いした。瞼を伏せれば、未だ主張している自身。これを解放させてくれる相手はきっと目の前の大人だ。まさかカカシがいる前でトイレに入るのも、不自然だ。そして、そんなこと大人は許さないだろう。
ナルトは視線をカカシから逸らしながら、橙色の上着を胸部まで捲り上げた。
「はい、良く出来ました」
「あの、あのさカカシ先生…?」
不安げな視線を寄こすナルトにカカシは目を細める。
「そのまま持ち上げてるんだよ?」
鎖帷子を這う大人の手にナルトはビクつく。
「やっぱやだ…!」
「だーめ。下ろしたらおまえおしおき決定ね?」
「んな、フカコウリョクだってば!!」
「はいはい、漢字で言おうねぇ~」
「やだやだやだやだってば……!」
「可愛い……」
「あ。やんんんっ」
カカシは網目から浮き上がっていた桜色の突起を口に含む。途端にナルトの口から、普段のナルトからは想像も付かないような艶めかしい声が上がった。一度の性交で、ナルトの全身は通常より感じやすくなっていた。
「ん。感度良好みたいだねぇ」
カカシが二マつく笑顔でナルトを見下ろした。
「やーらしい身体」
「ふぁ、あだっ。ふぁ、ああやんんん」
カカシに胸の突起を口の中で転がされて、ナルトの身体がびくんびくんと小刻みに痙攣する。カカシはナルトの下肢を確認すると、重低音の声でナルトの耳元へと囁く。
「もっと気持ちいいキスしようか?」
「………へ?」
カカシは再び吸いつくような深いキスを送り、ナルトがそれに気を取られている隙に、カカシの不埒な手がナルトの上肌を這う。
「ふぐむむむむ…っ」
胸の突起を弄んだあとカカシの手がナルトの下肢へと下がっていく。カカシの愛撫を感じて、ナルトの身体が魚のように跳ねる。
「あっ。カカシ先生、ダメだってば」
「なんで、ナルト。気持ち良くなりたいんでしょう?」
ナルトは太ももを這う、カカシの腕を止めようとするものの、両腕は簡単に頭の上で一纏めにされてしまった。
「うわ、やめろってばカカシ先生。あ、あぁっ」
「ここにもキスしてあげるね」
「ひぁ……!」
ナルトの下肢にカカシの頭が埋まる。色素の薄いナルトの性器がカカシの口の中に根元まで収まる。
「ああぁぁ……っ」
「ほら、見て。オレがこうやっておまえの全部愛してあげる」
「………っ」
「んー。ナルトの味…」
ナルトが見ているのを確認すると、カカシはわざと音を立てて、ナルトのものを吸い上げる。自分のものを咥えているカカシと目が合って、ナルトは居た堪れなさに目を逸らした。
「カカシセンセ、カカシセンセ……ッ。ああっ!」
「ナルト。ちゃんとオレがおまえの舐めてるとこ見ててよ?」
「あっひゃん……!」
おしおき、とばかりに嚢を揉まれて、ナルトの声はいよいよ甲高くなる。
「だめだってば、出ちゃうっ」
このままではカカシの口の中で達してしまうと、ナルトの足が跳ねあがる。何度やられても、カカシが自分のものを垂下する姿を見るのは慣れない。
彼は恋人である前に、上司であり、教師であり、木の葉のコピー忍者、写輪眼のカカシなのだ。それに、カカシの綺麗な顔を自分の精で汚れてしまうのは忍びない。
「カカシ先生、離れろってばぁ…あぁぁ…っ」
バタつく四肢でなんとかカカシをどかせようとするが、無駄な抵抗であった。いつの間にか両手の拘束は解かれたものの、カカシをどかせようとしたナルトの両腕は逆にカカシの頭を抱え込んでしまうような形になってしまった。
「あっ、あっ、あっ、カカシ先生、カカシ先生……」
「ほら、出しちゃいな?」
「くう………」
カカシの巧みな舌技を披露され、きゅ、と強く吸われた瞬間、ナルトは呆気なく射精してしまった。
「はぁ、はぁ……」
「んー。綺麗だったよ、ナルト」
上服は捲れ上がり、太ももを精液で濡らしたまま、ナルトの瞳はぼんやりと和室の天井を彷徨っている。
「おまえ、扇情的過ぎ……」
「あ、カカシせんせぇ…」
金糸の髪の毛を何度も梳きながらカカシは笑みを吊り上げた。
「ね、もう一回シヨうか?」
下半身にカカシの硬くなったものを擦りつけられて、ナルトは縋りつくものを探したが、射精後のダルさも手伝って、右手はカリリと畳を引っ掻いただけで終わった。